101号室:ヒロのほの甘弁当 | |
全員 |
ひだまりランチ♪ |
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宮子 |
おいしそー。 |
ヒロ |
宮ちゃん、まだ出す前よ? |
ゆの |
鮮やかですー。 |
宮子 |
赤飯おいしー(もぐもぐ) |
ヒロ |
赤飯じゃなくてあずきご飯なの。右上のマリネはあとで説明するわね。左は上がえのき茸と三つ葉のきなこ和え、真ん中が豆腐バーグ、下がじゃがホーレンカレーよ。 |
沙英 |
宮子、あんまり食べるとよっしーが講評できなくなるから。 |
宮子 |
へへへー。ごめんごめん。 |
ヒロ |
まずはメインの豆腐ハンバーグからね。木綿豆腐4分の1丁(90g)の水切りをします。このとき、塩をまぶすと水気がよく出てくるわ。お肉の血抜きみたいなものかしら。 |
宮子 |
おもちみたいだー。 |
ヒロ |
これ、大家さんに教えてもらったんだけど、大家さんは塩をたくさんふって、軽く水洗いして軽くごま油をかけて食べるんですって。硬くなって崩れにくいらしいわよ。 |
沙英 |
ヒロ……それ酒のつまみ代わりだよきっと。 |
ヒロ |
こっちはそんなに塩使わないから平気よ。それに常温で2時間くらい置けば、塩がなくても結構水気出るから。 |
ヒロ |
水切りをした豆腐をよく混ぜます。木綿豆腐だと完全に潰しきることはできないので、延々とこの作業を続けなくても大丈夫です。 |
ヒロ |
次に、じゃがいも半玉(90g)をすりおろします。 |
ヒロ |
布か何かで包んで、ギュッと絞って素早く水切りをします。このとき水分が多く残ると、成形の時に苦労するわ。 |
ヒロ |
豆腐とじゃがいもを混ぜて、ひじきを大さじ1、オリーブオイルを小さじ半分、塩を3つまみくらい加えてさらに混ぜると、種が出来上がります。 |
ヒロ |
すりおろしたじゃがいもは空気に触れると黒ずんじゃうから、手早くね。あと、ひじきを加えているのは、ひじきに水分を吸いとってもらうためだから、欠かせないわ。 |
ヒロ |
油をひいて、中火で小判状に成形した種を焼きます。焦げ付かないように、何度もひっくり返してね。 |
ヒロ |
焼きあがったら、お弁当箱に入るように切れば完成よ。それでも表面は若干黒ずむし、炒めるときの油が多めだとこんな色になっちゃいます。 |
宮子 |
ねーねーヒロさん、こっちのは何? |
ヒロ |
絹ごし(左)と木綿(右)とで作り比べてみたの。食べてみてくれる? |
宮子 |
はーい。いっただっきまーす。 |
なずな |
ど、どんな感じですか? |
宮子 |
木綿のほうがすき間があってハンバーグっぽい! |
乃莉 |
絹ごしの方は練り物みたいな食感ですね。 |
ヒロ |
そう、練り物並みの堅さが出るってことは、ステンレスのお箸に巻きつけて焼いてみると…… |
ゆの |
ちくわ!? |
宮子 |
嫁に来ませんか? |
ヒロ |
はいはい。 |
乃莉 |
えっと、普通のちくわのほうが実は安くないですか? |
ヒロ |
売っているちくわよりは安くなるけど、手間やガス代を考えるとかえって損よね。あと、これでもまだ煮こむと崩れちゃって。私もまだ勉強中なのよ。 |
宮子 |
ちぇー、じゃいいや。 |
沙英 |
(ほっと胸をなで下ろす) |
ゆの |
次はじゃがホーレンカレーです。残り半玉のじゃがいも(90g)を四つ切りくらいにして、はしがすんなり通るくらいまで煮込みます。 |
ゆの |
取り出して、カレー粉小さじ4分の1、塩ひとつまみを加えてつぶしてよく混ぜます。 |
ゆの |
ほうれん草1束(30g)を軽くお湯をくぐらせてから、ざくざくと切ってじゃがいもと和えます。ちぢみほうれん草で作ったときは、菜の花みたく見えて綺麗だったんですよ。 |
ヒロ |
冬の限定品だから手に入らなかったの。くきの部分は、切った後でもうちょっと煮込んだほうがいいかも知れないわ。 |
宮子 |
おおー、言われてみればアブラナみたいだー。 |
乃莉 |
アブラナって、なんだか久々に聞きますね。小学校以来かな? |
ゆの |
去年の私と同じこと言ってるv |
宮子 |
次はえのき茸と三つ葉のきなこ和え。えのき茸と三つ葉をそれぞれ50g用意するんだよ。 |
宮子 |
んで、沙英さんの胡麻和えと作りかたはおんなじ。 |
ヒロ |
それじゃ説明にならないでしょ? えのき茸と三つ葉は、水洗いをしてから、もやしと同じくらいの長さに切ります。 |
宮子 |
で、えのき茸を水から煮て、沸騰したら1分くらいそのまま煮こんでおいて、三つ葉を入れるんだ。もう1回沸騰したら火を止めて取り出します。 |
ヒロ |
使う1回分ごとに小分けにしておくと使いやすいの。凍らせておけば、前の日の晩に出して自然解凍すれば朝には使えます。 |
宮子 |
水を切ってから、きなこ小さじ2、塩小さじ半分を混ぜて、完成ー。 |
ヒロ |
調味料を混ぜる前に小分けにして解凍してから混ぜること、分けた分調味料を何分の1かにすること、解凍すると水気が出るからもう1回水切りをすること、解凍するとかさが減るので小分けにするときに多めにすること。 |
ヒロ |
こういう手間があるから、お弁当は何人分か一緒に作りたくなっちゃうのよね。 |
沙英 |
そういえばさ、どうしてきなこなの? |
ヒロ |
きなこがおからみたく水分を吸いとってくれるからよ。あとその……ちょっぴり甘いから…… |
沙英 |
(なんとなく顔を赤くする) |
乃莉 |
はいはい次、というか最後です。あずきご飯の炊き方。玄米1合、大麦0.5合、小豆0.5合を軽く水洗いして、炊飯器に入れるだけです。 |
なずな |
マクロビオティックだと、米のぬかの部分の栄養もまるごと食べるから、汚れを落とす程度でいいんです。 |
乃莉 |
水加減は、玄米炊きできる炊飯器なら普通に2合、できない炊飯器なら2.5~3合です。水を吸わせる時間が必要だから、最低6時間以上後にタイマーをセットです。 |
なずな |
あの、玄米のメニューがない炊飯器で炊くとき、水の量は1.5倍くらいって言われるんですけど、もうちょっと少なめでいいと思うんです。 |
なずな |
ぬかの部分がおかゆみたくフタに張り付いて、炊飯器をダメにしちゃうことがありますから…… |
乃莉 |
炊きあがりはこんな感じ。あずきたっぷりだけど色が出すぎず綺麗だと思います。あずきはちょっと固いですけど。おかずも詰めたら完成です。 |
吉野屋 |
さすがヒロさんね、ごはんもほんのり甘くて。でも豆腐ハンバーグで豆腐を潰しきってないのはどうしてなんでしょう? |
ヒロ |
つぶしきらないほうがハンバーグみたいな食感になると思ったんです。 |
吉野屋 |
はぁー、なるほどね。うんうん。 |
沙英 |
紫蘇の葉でマリネを区切ってるみたいだけど、浸みたりしないのかな? |
ヒロ |
実は、下にこっそりアルミカップを敷いているの。だから平気よ。 |
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