逆に、元ネタがあるキャラクターを演じるときはどのような点に注意すればよいでしょう。細かいことは数多くありますが、大きな注意点は2つ。「元ネタを知らない人がいる可能性がある」ことと、もう1つは「元ネタをよく知っていて、パロディされることを不快だと思う人がいる可能性がある」ことだと思います。
どんなに有名な作品や人物であっても、例えば「ドラえもん」や「ミッキーマウス」であっても、それを知らない人は確実に存在します。もちろん、知らないことは悪いことではありません。むしろ、みんな知っていると決め付けることや、知らないほうが悪いと決め付けることこそ悪いことでしょう。
例えば僕の場合、ロボットアニメ(初代ガンダムですら)はほぼすべて分かりませんし、少年マンガ、青年マンガは雑誌を読まなくなってから10年以上経ちます(大学で卒論を書き始めた頃から忙しくて読めなくなり、その後触れていない)。単行本だけを読んでいる作品はいくつかありますが。ライトノベルはほとんど読まず、「スレイヤーズ」は知っていますが「魔術士オーフェン」「涼宮ハルヒ」などはアニメも小説もまったく手をつけていません。パソコンのゲームも持っていないので有名な作品群(タイトルすら分からない)も知りません。少女マンガは多少は読んでいますけど、三大少女マンガ誌(ちゃお、りぼん、なかよし)は読んでいません。プロのゲームデザイナーを目指す身としては色々な作品を見ておくべきなんでしょうけど、勉強のために作品を見るのって、すっごい苦痛なんですよね・・・
こういうことを書くと「僕が知らないから言っている」ように感じる方もいるかもしれませんが、TRPGを遊ぶときにルールを知らない人がいれば教えてあげるでしょう。それと同じで、知っている人が知らない人をサポートするのが普通ではないかと思っています。仕事は「いつまでも知らないままでは許されない」ものですが、知らない人には教育をほどこすものです(仕事は見て盗め、という昔かたぎの職場もまだ残っているかもしれませんが)。仕事でさえそうなのだから、遊びに仕事よりも高いハードルを課すのは酷というものです。
知っている人たちだけで遊びたい場合は、始めからそのように宣言すべきです。原作ものTRPGなど、原作を知っている必要があるゲームも存在します。
話がそれましたが、とりあえず、TRPGを遊ぶ人にも色々な人がいる、ということを知っておいてください。TRPGを遊ぶ人には、アニメやマンガ、ライトノベルやコンピュータゲームのファンは比較的多いのですが、それ以外の人もいます。それだけ懐の深い遊びなのです。
元ネタを知らない人がいる場合、そのキャラクターのことをどうやって分かってもらうか、ですが。キャラクターとしての演技を通じて分かってもらうしかありません。これはかなり難しいと思います。TRPGに慣れていない場合は、そのキャラクターのことを無理に分かってもらおうと思わないほうがいいでしょう。単に自分の心の中だけで参考にするにとどめておくのです。「分かる人にだけ分かる」だけで我慢しておきましょう。
パロディを不快に思う人と同じ卓になった場合、について。これはどちらかが歩み寄るしかないわけで、キャラクターを作り直すか、我慢してもらうかのどちらかになるでしょう。キャラクターを作り直す場合は、別の作品の別のキャラクターを使うという方法もありますし、「オリジナルのキャラクター」で紹介しているキャラクターの改造をするという方法もあります。
プレイ中の注意点としては、元ネタにしたキャラクターの設定にこだわるばかりにシナリオを崩壊させてはならない、ことをあげておきます。例えば周囲に無関心なキャラクターを演じているときに、事件に対して無関心を貫いているようではシナリオの進行に支障が出ます。キャラクターの性格を曲げてしまわない程度に、シナリオに沿った動きをするよう工夫してやる必要があります。
遊びやすい性格のキャラクターを使えばそういう問題はないのですが。
元ネタがあるキャラクターを遊ぶときは、以上のような点について気をつけてみてください。
前のコラムへ
TRPGコラムへ戻る
次のコラムへ
メニューへ戻る
Copyright Sagara