神曲奏界ポリフォニカRPG

初プレイ日:2008年10月19日(日)
神曲楽士(演奏によって魔法的な効果を発現できる術者)や精霊になって、数十年前のヨーロッパに似た世界でさまざまな事件を解決する冒険活劇RPG。システムとしてはSRSを使用。世界観については同名の小説を参照してください。フォーカスシステムというルールが用意されており、それを使うと戦闘以外の方法で事件を解決したり、戦闘と併用することで様々なイベントを発生させたりできます。
基本キャラクタークラスは神曲楽士と精霊の2種類なのですが、それぞれに8種類ずつアスペクトというものがあり、これによって基本能力値が決まったり、戦闘判定値の修正が決まったり、特定の特技の効果が上昇したりします。なので、どの特技を習得するかを決めてからアスペクトを決める、という流れでキャラクター作成することになるでしょう。実質的にアスペクトがキャラクタークラスであり、前衛か後衛かなどの役割もこれによって決まります。このあたりはちょっと煩雑な印象です。この他にキャラクターの特徴をあらわすスタイルクラスもありますが、取らなくても問題はないでしょう。
ブレイクスルーとして絆効果が存在します。最大7つの絆(いい感情が多いが敵対的な感情もあり)を持つことができ、消費することによってハイ・コンセントレーション(ブレイク)になったり、HPやMPを全快したり、ダメージを増やしたり、判定を振りなおししたり、色々できます。神曲楽士と精霊は契約することによってそれぞれが契約特技を1つずつ得ることができますが、この場合は絆をすでに消費しているものとして扱います(ダブルクロスのDロイスに近い感じかな)。
フォーカスシステムは、通常の判定を何度も行うことによってゲージを進めていき、あるポイントに達したら成功、特定のラウンド数が経過してもポイントに届かなければ失敗、というルールです。シャドウラン4thの継続テストやガンドッグのターゲットレンジシステムなどに似ていますが、大きな違いが2つあります。1つは「達成値が低すぎると逆行する」こと。特にファンブルだと3マス戻るので一気に苦しくなります。成功の見込みが低い行為には手を出さないというのも大事になるでしょう。もう1つは「ゲージの進み具合に応じてイベントをはさむことができる」こと。家捜ししていると積みあがった本が崩れて判定の目標値が上がったり、戦闘開始時には攻撃無効状態であった敵に対してダメージを与えることができるようになったり、色々なことを起こすことができます。
このフォーカスシステムがなかなか面白いので、原作を知らなくてもゲームとして楽しめるのでないかと思います。
今回は契約者がいる精霊を遊んだのですが、事件に巻き込まれたペルセルテやプリネシカのことを心配する神曲楽士にやきもちをやくロールプレイが楽しかったです。PC間でラブコメができるゲームは個人的には大好きです。


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