ブルーローズ:ネクサス

初プレイ日:2010年5月8日(土)
人類の文明では本来ありえないはずの強大な力を秘めた「オーパーツ」を、悪用する組織に持ち去られる前に奪い去るために奮戦する、現代冒険活劇TRPG「ブルーローズ」が、「ガンドッグ ゼロ」のシステムを搭載してよみがえった、というゲーム。
「ガンドッグ ゼロ」とはクラスの種類、アーツ、装備などの各種データが違うのですが、もっとも大きな違いは「魔法がある」ことでしょうか。
時代は2010年頃で、第1版より後のこと。ブルーローズの主力(ゾディアックメンバー)がとある事件でごっそり減った後、生き残りの1人が傭兵部隊を作り上げ、ブルーローズにノウハウごと持ち帰った、という設定。
能力値はポイント割り振り性。能力値から求める基礎修正にメインとサブのクラス修正を加えて基本%を求め、個別スキルにレベルを割り振って個別の判定%を求めます。
判定はDRロールと呼ばれ、D100を振って判定%に修正を加えた値と比べて成否を決めます。ただし、達成値はD100の10の位と1の位を足して個別スキルのレベルを加えて求めます。「0」は10ではなく「0」で、いわゆる2D9です。ギリギリで成功してもダメなことがけっこうあるのが面白いです。なお、個別スキルのレベル総計は年齢が上がると高くなります(しかし高齢だと老化で能力値が下がります)。
クラスアーツと呼ばれる使い捨て特技を持っていて、判定%を上げたり達成値を上げたり、特定の効果を発揮できます。とはいえ決定的な効果はありません。
さらに「夢と希望」と呼ばれるヒーローポイントを何点か持っていて、トランプで表現されます。使うとクラスアーツが再使用できたり、判定を成功に変えたりできる(ただし成功率0%以下のときは使えない)ので、戦闘系キャラばかりでも情報収集が何とかなったりします。若いほど「夢と希望」が多いので、老化前の中年が有利とは限らず、ここも面白いところ。
ガンドッグばりの戦闘も楽しいのですが、ターゲットレンジシステム(TRS)が、やはり面白いです。崩れ落ちる遺跡からの脱出や、敵の裏を書いて戦況を有利にするトリックTRS、魔法の行使をこのルールで行います。「クラスアーツ」と「夢と希望」をうまく組み合わせれば、意外と素早く目的達成できるのと、同じレンジ(段階)にいる味方への協力ができるので、「ここは俺に任せて先に行け!」とか、ヒロイックなこともけっこうできます。
ガンドッグの爆弾解除や狙撃暗殺みたいなTRSも面白いのですが、ネクサスのTRSのほうが個人的には好みです。「夢と希望」がトランプなだけに正に切り札で、考える幅が一気に広がって、かなり面白いです。


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