エンドブレイカー!

初プレイ日:2010年9月25日(土)
同名のPBW(プレイ・バイ・ウェブ)をTRPG化したものです。
システムとしては、かなり不思議なつくりになっています。レベル差があっても戦闘中の命中性能・回避性能に差が出ないのが大きな特徴で、レベルに開きがあるPC同士が一緒に冒険をしてもさほど問題はないでしょう。
ではどこに差が出るのかというと、与えるダメージや回復するダメージ量、GUTS(HPみたいなもの)、使えるアビリティの種類に差が出ます。バッドステータスやエンチャント効果を与える確率には差が無いので、やはりレベル差はさほど大きなものではないと思います。
1シナリオ中に使えるアビリティは3種類で、かつ通常攻撃が存在しない(厳密に言えば存在するけど)けどアビリティは使い放題(回復アビリティはGUTSが減るけど回数制限は無い)。なので、戦闘中の選択肢はたいてい3通り。しかも、いわゆる「メジャーアクション」で使うアビリティしかないので、判定回数が多い割に戦闘はかなりスピーディーです。
判定は通常2D6。しかし1が出ると「ダブルトリガー!」が発生し、ダイス数を1増やしてふり直します。この最終的なサイコロの個数が命中性能、回避性能になるので、完全に運任せ。どんな効果を発揮するのかも出目次第なので運任せ。固定値が無いというのはなかなかすごくて、いわゆる「強いキャラクター」は作れません。逆に言うとデータをあまり考えずにイメージ重視で作っても十分活躍できます。
攻撃を回避できる可能性は約3分の1で、しかも一撃で致命傷になることはほとんど無いので、コンピュータRPGみたいな戦闘になります。ダブルトリガーしないと大ダメージは出なくて、しかしダブルトリガーしていると回避しにくいので、戦闘中の事故はさほど多くないでしょう。多少ミスしても取り返しがつく、とも言えそうです。
個人的には、1ラウンドが重いゲームよりはこういうゲームのほうが好みです。シナリオも、大雑把に作ってプレイヤーの動きに合わせて細部を決めていく、で問題ないみたいです。ここも、わたしにとっては気軽でありがたいです。
作りこんだシナリオで遊ぶのが好みの人にはお勧めできないかもしれません。情報収集も戦闘アビリティと同じ判定方法を使うので、失敗する可能性が十分ありますから・・・


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