ビーストバインド トリニティ

初プレイ日:2010年10月17日(日)
ビーストバインドの第3版。
「地球」ドミニオンを守る最強の使徒「守護者」と、侵略者「虚無」が相打ちになって翼を失い、守護者の力の欠片である羽根が一騎打ちの起きた池袋に降り注いだ。この力を求める者、守護者に返すべく回収する者、様々な思惑を持つ魔獣たちの間で熾烈な奪い合いが発生している・・・といった話です。
特徴としては・・・おそらくあらゆる「おはなし」の存在をキャラクターにできる、ことでしょうか。世界各地の神話や昔話、実話を元にした話や小説、漫画、アニメなど、「そういうドミニオン(ドミネーターのエゴによる世界法則が支配する小世界)からきました」と言ってしまえば大体OK。複数のドミニオンが複合した「複合型ドミニオン」もあるそうで、地球もその一種だとか。
モノの考え方がまるで違う世界の住人同士が、共感できなくても相手を理解しようとし、助けあうこと。このやりとりが面白いです。プレイヤーが協力しあっているのなら、キャラクターまで協力しあう必要はないんですけどね。
例えば、ウルトラマンと徳川吉宗とニャルラトホテプが一緒に冒険できます。プレイヤー同士で協力しないとどうにもならないとは思いますけど。
シナリオもまた、あらゆる「おはなし」を題材にできるみたいです。
キャラクター作成は、「スタイル」と「ブラッドとルーツ(最大2つ)」を決めるとほぼ決まります。スタイルが役割、ブラッドが大分類、ルーツが小分類、という感じで、カオスフレアに近い決め方をします。スタイルが3種類なので、プレイヤー3人でも遊びやすいのがF.E.A.R.のゲームとしては珍しいです。
システムの肝は、エゴと絆、愛と罪です。エゴ(強烈な自我、本能)を演じることで「罪」ポイントを得て、これによって強力な力を発揮します。絆(他者や世界とのつながり)を結ぶことで「愛」ポイントを得て、他者のエゴを絆に戻したり、強力な他者支援や回復を行ったりできます。愛と罪と同時に使うと罪の効果を他者に使えるのが強烈です。
判定は能力値+2D6で、出目2がファンブル(達成値=0)、出目12がクリティカル(達成値+20)です。
「人間性」が下がるとクリティカル値が下がってとても強力になりますが、エンディング時に0以下だと奈落堕ち。エンディング直前に[絆の数]D6を振ってその分人間性が回復するので、エゴを愛で絆に戻すのはすごく大事です。人間性が下がると絆がエゴに変わったり、自主的に絆をエゴに変えたりできるので、愛は本当に貴重です。
SA(スピリチュアルアンカー、今回の目的)を達成できるとダイス数が2倍になるし、経験点を放棄すれば追加で振れるのでさほど心配しなくてもいいかも知れませんけど。
キャラクター作成にはすごく時間がかかりますけど、驚くほど汎用性の高いゲームです。なかなか面白いのでおすすめできます。
このゲームなら「コーセルテルの竜術士」の「ナータ」を作れる、と思って試してみています。でもコーセルテルのドミネーターって誰だろう・・・


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