東京鬼祓師 鴉乃杜學園綺譚TRPG

初プレイ日:2011年4月24日(日)
ATLASの同名のコンピュータRPGがTRPG化したものです。原作を知らないので、どれだけ準拠しているのかは不明ですけど、分かる範囲内で。
【消耗をあまり気にせずに戦闘できる】タイプのゲームです。戦闘をたくさんやってもストレスをあまり感じないのは楽しいです。
最近のTRPGでは「HP」「MP」「ボム(一発逆転を可能にするポイントや特殊スキル)」があるものが多いんですけど、このゲームには【MPが無くて、毎ラウンド回復する「AP(行動ポイント)」を消費して行動】します。
戦闘を楽しめる、と書きましたけど、実際に事件を解決するには【情報収集が重要】なゲームでもあります。それは「戦闘中『応援』しかできない情報収集特化キャラが1人いてもありがたいと感じる」くらいには重要です。
大きな特徴としては、【7種類の学科値を判定に使う】ことでしょうか。「国語が得意なら応援が得意」「外国語が得意なら情報収集が得意」など、一風変わったルールになっています。そして威力(ダメージや回復量など)を決めるときに5種類の能力値を使います。
加えて、ダメージの回避方法、適用方法が風変わりです。【PCたちは「回避威力以下のダメージは無効化」】して、超えたらダメージの数字をそのままHPに適用します。隠人(オニ、敵の総称)たちは「軽傷、重傷」になるダメージ量が決まっていて、【ダメージが軽傷値以上なら軽傷(2回で重傷)、重傷値以上なら重傷=退場】となります。ボスは重傷を4〜5回受けるまで行動できます。
最初は理解しづらい印象でしたけど、やってみると【HPなどの管理がすごく楽】なことにも気づきました。敵をたくさん出してもGMの管理が楽、というのはいいことですし。雑魚敵を一撃で倒す爽快感もあります。
感情に関するルールもしっかりあって、【相手にいい印象を与えていても悪い印象を与えていても恩恵を受ける】ことが出来ます。これもHPと同様、TRPG向けに遊びやすくアレンジして導入している印象があります。単発セッションでもしっかり恩恵を受けられるのも好印象を受けました。
ここまで、いい点です。悪い点だと感じたのは1つだけ。【ルールブックの記述順序が非常に分かりにくく、遊ぶときに困る】ということです。これは「サンプルキャラクターを使って遊ぶときに基本編だけでは必要なデータが足りない(上級編も必要になる)」レベルで、致命的だと感じます。
本が読みにくいだけで、ルールはとても面白いので、【何度も繰り返して遊ぶなら楽しめる】と思います。あるいは独自のレジュメを作るとか。


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