モノトーンミュージアムRPG

初プレイ日:2013年4月27日(土)
【メルヘンというか…本当は怖い○○童話】みたいなTRPGです。
アルシャードセイヴァーより前のSRSとしては最後の作品…のはず。ただし、キャラクター作成時や成長時の特技の取得方法、そして【世界の理(ことわり)からどれだけ離れているかを示す剥離値】などは、ダブルクロスにも似ています。
この世界の人達は、神から下された【御標(みしるべ)に従って生きていく義務】があります。どんな御標であっても、必ず「めでたし、めでたし」で終わり、基本的には幸せを得られます。【御標に従うためにできる限りの努力をしなかった場合、「歪んだ御標」を与えることが出来る異形】と化してしまいます。
この異形化を途中で食い止めることができた者達は御標に縛られない「紡ぎ手」(PCたちは皆紡ぎ手)になり、そうでない者は自分の意のままに御標を歪める「伽藍(がらん)」と化します。なお、【「歪んだ視標」であっても、従わないと異形になる】ので、一見不幸に思える御標であっても普通の人は従ってしまいます。歪みを正す(たいていは伽藍を倒すと成功する)ことは、紡ぎ手にしかできません。
なお、【「歪んだ御標」が発せられたとき、世界に歪み】が生じます。紡ぎ手はこの歪みを引き受けて阻止することができますが、剥離値が上がります。【歪みによって世界に「ほつれ」】ができてしまうこともあり、ほつれの向こう側に行ってしまうと虚無に飲み込まれてしまうばかりか、放置しておくとほつれが拡がってしまいます。これを縫い直すことも紡ぎ手にしかできないことです。
システム面では…キャラクターの総合レベルが「演者レベル」、コネクションを「パートナー」、出自や境遇、(固有、及びシナリオ中のみの)パートナーなど、パーソナリティデータを「配役」と呼ぶなど、童話を舞台やミュージカルで演じているような独特のネーミングがなされていて、楽しいです。
また、能力値から【反射と幸運が消えて社会と縫製が加わる】など、他のSRSとは一線を画している部分も多く…「混ぜるな危険」です。
剥離値は最初、取得したクラスに与えられた数の総計になります。【剥離値が高くなると、上がるたびに世界の理からの剥離の影響が異形化の兆候】として現れはじめます。バッドステータスや出自や境遇、パートナーの喪失など、様々な悪いことが起こります。【伽藍を倒すと、歪みを正したことによって剥離値を減らすことができますが…10点以上残ってしまうと完全に異形化し、伽藍】(NPC)になります。
アルシャードの【ブレイクに相当するものがない】ため、【逸脱能力(加護のような異形の力。何度でも使えるが、使うたびに剥離値が上がる)】以外では復帰出来ません。バッドステータスも残ったままです。兆候などによってバッドステータスを複数受けたまま戦うことも多く、戦闘は悲壮感に満ちたものになるでしょう。
【運命を自ら切り開き、苦しみながらも物語を紡ぐことに喜びを感じる人】にお勧めします。


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