艦これRPG

初プレイ日:2014年4月27日(日)
人気ブラウザゲーム「艦隊これくしょん」のTRPGです。プレイヤーたちは鎮守府にある艦隊の一員として、提督(ゲームマスター)の下で戦う【艦娘(かんむす)になって、深海棲艦と戦います。キャラクターは全部プレロールド(データと名前が既に作成済み)】になります。
基本システムはサイコロ・フィクションを使っていますが、他のPCへの感情や、行動力など、【何種類かのブレイクスルーを使うことができる、かなり派手なゲーム】になっています。
(余談)サイコロ・フィクションシリーズは、新作が出るたびにシステムの新たな可能性を提示してくれている気がします。
サイコロ・フィクション恒例の横6(1〜6)×縦11(2〜12)の個性リストですが、【他作では6個ある個性が、3〜5個しかもらえません】。行動力を消費すると新たな個性を「発見」できるので、必要に応じてその都度獲得することになります(最大6個)。そしてこの個性には【弱点(×で表現される)があって、使うと判定の前にアクシデントが発生】します。ペナルティは大きいものの、このドタバタ感はとても楽しいです。
なお、重量の機体ほど個性の数、火力(ダメージ)、装甲力(耐久性)、装備力(装備アビリティ数の上限)が有利に、軽量の機体ほど命中力、回避力、行動力、資材相性(損傷や行動力の回復させやすさ)、成長しやすさ(経験値の量)が有利になるようです。とはいえ、空母や潜水艦などの特殊な艦種は不利になったり、艦種が同じでも機体差があったりします。
アビリティ(戦闘能力や特殊能力)は「装備」と「戦術・固有」の2種類あって、ぱっと見では分かりにくいと感じました。装備は「開発」でセッション中にランダムで増やすことができ、「戦術」はレベルアップで増やすことができます(「戦術」が増えずに「○○力」が増えることもあります)。
他のサイコロ・フィクションと同じで、【決戦の前の行動が重要】になります。自己強化(○○力の一時的上昇や装備開発)、損傷や行動力の回復、強化や回復のために使う資材獲得、感情値を高めるなど、色んなことができます。
しかし自分がしたいことを出来るわけではなく、したいことを【全員が用紙に書いて、ランダムに用紙を引いて書かれている行動をする】ことになります。行動ごとに判定に使う個性が違うのですが、プレイヤーの機転で変更できる上に、「発見」ができたり、行動力を消費して振り直しもできたりするので、かなり成功しやすいと感じます。そして日常や交流を楽しむことにルール的な意味があるのは、演技重視派と役割・戦闘重視派の共存につながる良い要素だとわたしは思っています。
何らかの感情を抱いている相手(感情値が1以上のPCやNPC)に【「声援」を使うと「達成値か火力を+感情値」する】ことができるので、感情値を高めるための「交流」が重要です。ただ、一度声援を使うと感情値が上がるまでは使えなくなるので、使い所はかなり考える必要があります。
ダメージは【(火力)D6】点になるので、数値が小さいように見えて実は派手になります(装甲騎兵ボトムズTRPGと同じ…って古いですけど)。
艦これそのものを知らなくても、【リアクション表にセリフが6つ】載っているので、個性と組み合わせつつ話せばどうにかなります。回数を重ねると順当に強くなって遊び要素が減ってくるので、単発〜数回のセッション向きだと感じます。


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