ナイトウィザード3rd

初プレイ日:2014年8月23日(土)
現代ファンタジーの名作ナイトウィザードの第3版です。2ndのラストシナリオで冥魔に勝利したファー・ジ・アース(地球)で、人間世界を守るために戦う魔法使い=ウィザード(主人公たち)と、地球にある強大なエネルギー=プラーナを奪うために裏界からきた侵魔(エミュレイター)との戦いが再開した、地球とはほんのちょっと違う世界。魔法や魔物の存在を知られて大混乱になることを防ぐため、闇に隠れて戦うウィザードになってエミュレイターと戦うゲームです。今回の最大の敵は、魔法を隠匿するために世界結界を作り上げた際に追い出された、4体のエミュレーター。
【ルールは2ndと比べて簡略化】されていて、能力値は6つに減り、物理攻撃も魔法攻撃も「回避」で避けるようになりました。行動回数は1ラウンドに1回に変更され、分かりやすくなっています。物理や魔法の攻撃力と防御力はクラスによる修正とアイテムのみで決めることなど、様々なところが【SRSに少し近くなった】という印象です。
クラスを2種類、属性を2種類選ぶと能力値が決まり、戦闘能力値は能力値とクラス2つの修正値から決まります。今回はアタッカー、ディフェンダーなどの【メインクラスは無いので、活躍できるキャラクターを作るためには各クラスが何を得意とするのかを把握】しておく必要があります。ここは無印(第1版)に戻ってきたと言えそうです。なお、回復や情報収集など、魔法装備以外の魔法は一般特技になっています。特技の中に攻撃魔法は存在せず、魔法装備を強化して攻撃する特技のみになっています。
それと、防御力の上昇があまり無く(初期キャラで10以上になることはほとんどない)、攻撃力と最大HPは増えやすくなっています(攻撃役なら初期キャラで20以上になることが多い)。特技のMP消費量が高くて最大MPの上昇も高いので、【HPやMPをガリガリ削りながら派手に遊ぶ感じ】になりました。2ndでよく見かけた「ダメージは0じゃ」は、今回はほとんど無理でしょう。
プラーナの値は減って(通常5点)、1点あたりの効果が強化されました。2点消費すると戦闘不能から復活できるなど、こちらも使いやすく簡略化した感じです。1stの頃はHPやMPに並ぶただのリソースだったのが、今や貴重なブレイクスルー(一発逆転をもたらすルール)になりました。
【簡略化、一元化(F.E.A.R.社の他作品との統一)、1stへの(一部)原点回帰】が今回のテーマなのではないかと感じます。【世界観が薄味でNPCたちが濃い】のは相変わらずなので、NPCの性格や口調などにこだわりのある経験者と一緒でなければ、未経験者が遊ぶのにも向いていると感じます。


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