バディアクションRPG ガーデンオーダー

初プレイ日:2015年11月1日(日)
第2次世界大戦末期に現れた、ネフィリムと呼ばれる人類の敵に対抗すべく国連が結成した組織「ガーデン」に所属する特殊能力者「オーダー」となって、ネフィリムと戦うゲームです。
2015年9月に発売された現代異能物TRPGで、【PC同士が2人1組になって助け合う「バディスタイル」】が大きな特徴です。バディを持たないPC向けにソロスタイルも用意されていますが、PC番号の大きな脇役向けのスタイルになります。
判定はD100を振って成功率以下が出れば成功、C値以下が出ればクリティカル、という単純なもの。誰かと競い合う場合は成功同士なら出目が小さいほうが勝ちです(例えば回避技能で攻撃を避けるとき、相手の出目と同値以下でなければ成功しません)。これも単純。
また、【「判定に失敗した時にシナリオが詰まないようにすること」とルール中で明言】されており、技能の説明では判定に失敗した時でも最低限の成功が保証されています。達成値を求めるゲームとは違い、判定の成功と失敗が誰の目にも明らかになるゲームならでは、だと感じます。
PCは10種類の特性能力から1種類を選ぶことになります。特性能力を選べば、バディエフェクトかソロエフェクトのうちどちらかと、その他の全ての効果を使えます。【キャラクター作成に時間がかからず遊びやすいと思う反面、前衛後衛などの役割が分かりにくい】とも思いました。
ルールを読む限りでは、《発火能力》近接攻撃・範囲攻撃、《精神投影》回避・回復、《風候操作》遠隔攻撃・範囲攻撃、《電磁操作》超遠攻撃・回避、《光波干渉》超遠攻撃・デバフ、《重力操作》近接攻撃・行動値操作、《感覚強化》遠隔攻撃・回避、《氷結能力》近接攻撃・回復、《物質転移》範囲攻撃・武器防具強化、《身体強化》範囲攻撃・近接攻撃・防御強化、が得意分野ですが、最低限の攻撃力は全員が獲得できます。
キャラクター作成では、いくつか成功率を上げるべき技能があります。ダブルクロスのように自己強化や回復が自動成功しないので、〈特性能力〉は必須です。またデバフからの回復を〈抵抗力〉で行うため、これも必須。逆に〈回避〉は出目の勝負になることが多いので、さほど高くなくていいと思います。購入判定やNPCとの会話では〈威圧〉か〈交渉〉が必要になるので、片方だけ上げるのがいいでしょう。技能は1%単位でポイントを割り振るシステムですが、5%・10%単位で割り振らないと時間がかかりすぎてしまいます。
この他に特技というものがあるのですが、キャラクターに多様性を出せるものの、キャラクター作成に時間がかかる要因にもなっており、システムの単純明快さを損なう要素だと感じます。
とはいえ【一度遊び始めると、さくさくと気持ちいい早さで進行する】ゲームです。
このゲームのダメージは、ダメージチャートの結果に合わせてゲージを埋めたりデバフを受けたりする形式になっています。敵がどれだけ強くとも一撃で死ぬことが絶対にないためか火力過多な印象はありますが、緊迫した戦闘を楽しむことができると思います。
後ろ盾となる組織がしっかりしており、ネフィリムの存在も認知されている世界なので、勧善懲悪的な現代異能バトルを楽しめると思います。


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