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ルール改造の勧め
ここでは、魅力的ではあるけどちょっと使いにくいルールブックを、さらに遊びやすいように改造しよう、という提案をいくつかしてみたいと思っています。
使いにくいと言うより、実際は「コンピューターRPG的」な構造になっています。経験点の大部分は敵との戦闘で入手するなど、「真・女神転生」らしさが前面に出ていて、「テーブルトークRPG」らしさはやや抑えられています。
そこで……
キャラクターの成長について
このゲームは、はっきり言うと人間と悪魔との能力の差がレベルが上がるに連れて大きく開いていきます。その差は技能や命運を駆使しても完全には埋まりません。しかも、命運は回復しません。悪魔人合体のルールを悪用すれば、特性値を飛躍的に高めることもできますが、外見が人間じゃなくなるのはちょっと嫌。
そこで、以下のような方法はいかがでしょう?
悪魔の種類と運用について
このゲームが遊びにくい理由の1つとして、低レベルの敵(悪魔)が少ないという事があります。ここでは、サプリメント「業魔殿」にある悪魔の作成法にしたがって、誕生篇の悪魔やNPC(ガイアやメシアなど)を覚醒篇用に変換して載せることにします。
シナリオ終了時に命運を上昇させる
当ページで最もお勧めするルール改造です。これを読んだたった今からでも、データに一切の変更を加えずに適用開始できます。
基本ルールブックに載っているサンプルリプレイでは、4人全員が命運を5点全部使い切っています。コンベンションなどの1回限りのゲームならこれでもいいんですけど。キャンペーンをするとなると、こんな使い方では命運はすぐに尽きてしまいます。しかし、命運を使わずに生き残るのは不可能に近いです。
命運の回復(上昇)は、レベルアップ時と覚醒イベントの失敗時のみ。これではそのうち不足してしまいます。試算してみましたが、1レベルにつき2点より多く命運を使うと、命運はじわじわと減っていくことになるようです。
そこで、シナリオの終了時に命運の上昇を行うことを提案します。
以下の4つについて、シナリオ終了後に自己評価してみてください。最大3点の命運を入手できます。なお、全て「No」だった場合は命運を-1するべきでしょう。
項目 | 詳細 | 命運 |
---|---|---|
1(演技) | キャラクターの宿命、背景情報などをうまく演じることができた。 | 「Yes」で命運+1 |
2(使命) | 今回のシナリオの目的(依頼など)を成功させた。 | 「Yes」で命運+1 |
3(協調) | 他のキャラクターに協力できた。他人の活躍の場を奪わなかった。 | 「Yes」で命運+1 |
4(危機) | 今回のシナリオ中で、命運を4点以上使った。 | 「No」で命運-1 |
特性値の成長を「誕生篇」に合わせる
真・女神転生TRPG II「誕生篇」では、レベルアップごとに4ヶ所の能力値と命運を+1することができました。これを覚醒篇でも同じ運用にしてみてはいかがでしょう。
これを使うと、攻撃用の能力値と防御用の能力値を共に伸ばすことができます。キャラクターの個性を活かした能力値上昇もできますし、マルチクラスの人にとってはどちらも伸ばせる余裕が出てきます。このゲームって、元々「1人のキャラクターが多彩な能力を持つ」のが売りのゲームなはずなので、このくらい派手でもいいのではないかと思います。
「香」を登場させる
原作では、6つのパラメータを上げる香がそれぞれ存在していました。それと同じ物をゲーム中に出して、特性値の低さをカバーしよう、というものです。
「香」の種類は全部で11種類。10種の特性値に加えて、「命運」の香も用意してみましょう。
GPは、現在のGP+10(常に出現値C)とします。定価も売価もありません。シナリオの報酬としてもかなり有効かと思いますが、迷宮に隠されている方が雰囲気があって好きですね。
効果は、指定されたパラメータを5点上昇し、さらにHPを全回復します。ただし、使用には10分ほどの時間がかかります(原作でも、戦闘中に使うのは不可能でしたよね)。
名称 | 属性制限 | 性別 | GP | 使用方法 | 単位時間 | 入手先 | 効果 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
○○の香 | - | 男女 | 現在+10 | 消費 | 作業 | 特殊 | 指定された能力値に+5、さらにHP全回復 |
[最終更新日 2015.7.15]