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皆夢

(ALL Nothing & No Future) = Everybody afflict with real world.
( "UTAGE" Remix-Ver.)

 初めまして。stealth_yudyと申します。
今回「皆夢(サブタイトルは長いので省略)」を、このHP上に載せて頂ける事になり、大変感謝している反面、緊張しております。
 この話が作られる事となった切っ掛けは「私の中に棲む『マイナス』部分に当たる自分を小説の主人公にしたらどうなるのだろう」とふと感じたのが始まりです。その後、当時から贔屓にしている町田康氏の影響もあり、「堕落の美学(?)」「ループする日常の疾走」等をテーマに盛り込んだ舞台を想定して執筆を開始しました。
 内容としては、現在の自分が自殺を図った直後に過去を振り返ることから始まります。それが三つのエピソードとして順次展開されていく。というのが序盤の構成です。それ以降は、伏せさせて頂きます。それと世界観は、かなりパンクな世界になっちゃいました。その気は無かったのですが。
 もし宜しければ感想・辛辣な批評を直接頂ければ幸いです。くれぐれも2ちゃんねるに書き込むのは勘弁して下さい。(笑)
 今回、その一部であるエピソード1「磔の刑に処されたコメディアン」を掲載いたします。改行の数を少なくしたので読みづらいと思いますが、何卒御容赦を。
 最後に店主である相楽氏にこの作品(?)の掲載を快諾して頂けましたことを厚く御礼申し上げます。

相楽より

 職場の元後輩のstealth_yudyさんの作です。何か世界中の全てに対して嘆きの言葉を投げつけるような文体が印象的です。
 人間の「マイナス」は、通常明かされることはありません。それは「難しいことは考えたくない」という気持ちからくるのかもしれないし、「他人のマイナスを受けとめる余裕が無い」からかもしれません。
 自分の回りのコミュニケーションを考えるとき、不意に疑問に思うことがあります。なぜみんな、「プラス」の質問しかしないのでしょう?
 何が「好き」なの? 休日はどんな(面白い)ことをしているの? とか。変じゃない?

 「何か不満があるのか」という質問を受けたことは、ほとんどありません。これって、とても変なことで。
 人間には、必ず「プラス」と「マイナス」があって、両方を理解することでその人を本当に理解することができる。
 だから、僕は「マイナス」を知りたいと思う。その人の本当の姿を知るために。

[最終更新日 2015.7.15]