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裸の歯

断食道場体験記

注意事項

 伊豆健康センターは医療機関ではありません。また、特定の宗教とは一切関係ありません。病気の治療を行う施設ではなく、心身の抵抗力を高めて健康な状態を維持するための施設です。そのことをご認識の上、お読みください。
 また、健康に関する色々な講義を受けてきましたが、講義内容の著作権は「伊豆健康センター」にあるため、内容はほとんど書かないこととします。詳細を知りたい方は、断食を実際に体験しに行って聞いてきてください。
 今回参加したのはV・R・Sコースという割安の7泊8日のコース(3日断食、3日復食)でしたが、滞在期間は柔軟に設定できます。また、断食以外のコースもあります。詳しくは伊豆健康センターのホームページを参照してください。

まずは出発(9/9)

 7:20頃に家を出て、十条→(JR埼京線7:39~7:50)→新宿→(小田急小田原線8:01~9:35)→小田原→(JR東海道本線9:43~10:06)→熱海→(JR伊東線10:11~10:34)→伊東→(伊豆急行直通10:35~10:57)→伊豆高原、という感じで最寄り駅まで到着。
 その後早めの昼食を取り、11:45発の町会バスで13番停留所まで・・・
 行こうとしたのですが、このバスにはアナウンスがありませんでした。数字が書かれたバス停を無言で通り過ぎ、13番を過ぎたところであわてて「すみません、13番で降りたかったんですけど」と運転手に声をかけました。
 そうすると運転手は「だったら早く言ってよ」と言ってその場で停車してくれました。バス停に近付いたらアナウンスをするのが普通のバスだと思っていたのですが、どうやらここでは違うらしい。所変われば常識も異なる、ということでしょうか。
 13番を過ぎたってことにすぐ気がついたのはラッキー以外の何者でもなかったです・・・
 伊豆高原駅やまもプラザ 町会バス

 「伊豆健康センター」に着いたら入館手続きと問診票の記入を行い、良導絡測定と物理療法を受けました。良導絡測定というのはツボの電気の流れ具合から自律神経の働きを測定して、全身の機能のバランスを大まかに知る方法です。
 良導絡測定の結果は、僕の年齢(31歳)としてはやや低めの数値(体があまり健康ではない)でしたが、一応正常範囲内だそうです。
 物理療法については磁気シャワー、ローリングベッド、赤外線(腰)、アルファーコイル、吸玉療法を行いました。
 磁気シャワーは、適度な磁力線を全身にシャワーすることで血流を良くし、神経の働きを活発化させて細胞組織や内臓の機能を高める効果があります。
 ローリングベッドは全身をほぐすマッサージ器です。身体のバランスを整えリラックスさせる効果があります。
 赤外線は皮膚表面の比較的浅い層に到達して血行を促進し、冷えの改善や末梢循環の改善に効果があります。
 アルファーコイルは両足とお腹と頭にコイルを乗せて脳波をアルファー波に誘導することによって、心身を深いリラックス状態にして安定させる機械です。
 吸玉療法はエステ等にもあるカッピングというやつで、専用のカップを背中に当てて空気を抜きます。すると毛穴から悪いものが出て来て、新陳代謝が活発になったり神経を刺激して色々な症状が緩和されたりするそうです。血の巡りが悪いと体に跡が残るとのことでしたが、結果はごらんのとおり・・・
 吸玉の跡

 その後施設の説明や断食のメカニズムについての説明、歩き方の講義を受けました。
 普段の我々は内臓を酷使した状態にあり、断食をして内臓を休めることで内臓の機能が正常化するということです。食事をすると血液が内臓に集中するのですが、断食をすると内臓に血液が行かない分だけ体を循環するようになり、血行も良くなります。
 歩き方については、爪先立ちで歩かずにかかとでドンと大地を踏んで揺れが全身に伝わるような歩き方をすると良いそうです。揺れによって血行が良くなるのだとか。でも室内でこんな歩き方すると近所迷惑だよなぁ(笑)。
 また、断食反応についての説明も受けました。断食をすると調子の悪い部位が痛んだり、吐き気がしたり、様々な反応があるらしいのです。しかし一時的なものなので問題ないそうですが・・・

 説明の後で夕食。これを口にしたら後は3日間何も食べることはできません。無農薬の食材を使った自然食で、とても薄味です。玄米のお赤飯と鮭の小さな切り身以外はほとんど野菜。この食事だけでも痩せられそうです。写真撮り忘れた・・・
 夕食の後は車で「赤沢日帰り温泉館」に行って入浴。「スチームサウナ」というものがあったので入ってみました。普通のサウナ(ドライサウナ)よりも汗が出やすいのが面白かったです。肝心の温泉は、喉が乾いてしまったせいでほとんど入れず。ちょっと残念でした。

断食1日目(9/10)

 朝8時から体操。「練功十八法」という中国の気巧体操をしました。動きはゆっくりなのですが意外と筋肉を使っているようで、じんわりと汗が出ます。
 その後ビネガー酵母液(分量とカロリーは不明。多分600mlくらい)をもらいました。ビネガー酵母液は喉ごしがザラザラしていて飲みにくいです。酢が入っているからでしょう。断食中はこれと水、日替わりの健康茶しか飲めません。断食の目的は「毒素を入れずに毒素を出すこと」なので、タバコやアルコール、カフェインは厳禁なのです。
 ビネガー酵母液
 午前中は自由時間だったので、大灘海岸に行ってきました。海が見えた辺りにけもの道があり、そこを進んで行くと岩場に出ました。10mほど下に見える海はコバルトブルー。とてもきれい。釣りをしている人が2~3人いたので声をかけてみると、この辺りではソーダガツオが釣れるのだそうです。
 メモを取ろうとしたときにシャープペンが壊れているのに気づき、海岸を離れてコンビニに行きました。コンビニは国道135号沿いにあり、歩いてなんと25分かかります。途中に本屋とTSUTAYAがあったので涼を求めに寄り道。漫画を2冊購入。ボールペンを買ってセンターに帰ってきました。
 きれいな海 海と雲
 通ってきたけもの道 ごつごつした岩肌

 午後からは物理療法。整体マッサージ、お灸、磁気シャワー、ローリングベッド、赤外線(腰)、アルファコイル、遠赤外線照射浴、西式健康機を体験。
 遠赤外線照射浴は下半身を覆うドーム状の機械で、赤外線よりも深部に達して血行を良くし、リラックスさせる効果があるそうです。
 西式健康機は背骨を調整して体の歪みをとる金魚運動、毛細血管を刺激して血行を良くする毛管運動など数種類の運動ができる機械で、1台欲しくなっちゃいました。

 療法の後で食事と楽健法に関する講義を受けました。
 食事については基本的には「元々の日本人の食事に戻ること」を心がけると良いそうです。米は玄米(白米を食べるようになったのは明治時代から)、肉より魚。調味料は自然塩(海水から作る塩)と添加物の無いしょうゆ、みりん、酢、植物油、黒砂糖。
 「楽健法」は二人一組になり、横になっている相手の足や手などを足で踏む健康法。力の入れ具合が難しく、しかも足がつりそうに痛いです。踏まれる方は楽チンなんですけど。「痩せるにはエステに行くよりエスティシャンになること」という言葉を思い出してしまいました。

断食2日目(9/11)

 朝は練功十八法でスタート。その後で「気(心)・血(食事)・動(運動)」についてどんな状態が良い状態なのかのレクチャーを受けました。

 「気」については「安定したなごやかな状態」が普通の状態で、いい状態になると「祈り、無償の愛」を持つようになり、悪い状態は「不安、恐怖、怒り、未練」などです。
 「血」についてはバランスがとれた腹八分の食事が普通の状態で、バランスが崩れたり過食したりするのが悪い状態です。
 「動」については「体力の半分程度を使う運動」が普通の状態で、運動をしないのが悪い状態です。体力全部を使いきってしまうような運動はかえって体に悪い、ということでした。
 また、週に1日、1日に1時間は何もしない休憩を入れることが望ましく、睡眠時間は6~9時間必要とのことです。

 今日は午前中に施術がありました。赤外線(腰と腹)、超短波、背中とお腹にホットパック(ジェルを詰めたパックを温めたもの)、ローリングベッドを行いました。とにかく内臓を温める、というメニューのようです。

 この地図は断食2日目と3日目で歩いたコースの地図です。
地図の大きいバージョンを表示

 施術が終って午前10時、「城ヶ崎自然研究路」に向かいました。八幡野港から蓮着寺までのコースを歩いて渡ります(地図の赤線・紫線部分)
 これがめちゃめちゃきつい。上り下りが結構あって、汗がだらだらと流れていくのが分かります。最後にはTシャツ全体が汗で濡れてしまっていました。500mlのペットボトルを1本持って行ったのですがまるで足らず。途中奥の院の水飲み場で1000ml、蓮着寺で500ml水を飲みました
 景色を堪能している余裕なんてまるで無し(写真はたくさん撮りましたが)。ひたすら歩く、歩く。蓮着寺についたのは午後2時頃でした。ゆっくり歩いて3時間なんて嘘っぱちだぁー(怒)。
 本当はこの先のピクニカルコースにも行きたかったのですが、時間が無かったのでここで切り上げて城ヶ崎海岸駅に向かいました。伊豆高原駅まで電車に乗って、町会バスでセンターに帰ります。
 八幡野港 墓地
 橋立吊橋 吊橋からの海
 石碑 自然研究路
 対島の滝解説 対島の滝
 かさご根 絶壁と海
 おおばい あかね
 てんまじり 岩肌
 てんぐのはな きのこ。食べられるのかな?
 まる根 いがいが根
 かんのんが根 かんのんの浜
 にちょう 木々
 だせんば 灯明台
 極楽鳥花 奥の院
 石喰いのもちの木 木に石が食い込んでいるのが見えます
 帰り道で咲いていた百合 城ヶ崎海岸駅

 センターに戻ってからは食事についての講義を聞きました。
 「魚介類1:植物性蛋白質1:野菜・海草類3:穀類5」のバランス食がまず基本。外食頼みだと「野菜・海草類3」というのが相当難しいですけど。体を弱アルカリ性に保つのが重要だということで、野菜、果物、海草、魚の骨を食べるとアルカリ性になっていくとのことでした。
 活性酸素についても話を聞きました。激しい運動や過食等で酸素を大量に摂取したとき、体内に残った酸素が活性酸素になるのだそうです。普通の酸素は水(H2O)になりますが活性酸素は過酸化水素(H2O2)になり、体に害を及ぼします。

 この日は頭と目の奥がズキズキと痛みました。断食反応というやつでしょうか。

断食3日目(9/12)

 今朝も始まりは練功十八法から。まだ動きに慣れずにミスっています。
 その後は講義は無しで、物理療法。アルファーコイル、ローリングベッド、背中とお腹にホットパック、磁気シャワーを受けました。ホットパックは熱湯で温めたジェルが入ったパックを使って体を温めるものです。

 所長の運転する車で蓮着寺まで連れて行ってもらい、そこから「城ヶ崎ピクニカルコース」を歩きました(地図の青線・紫線部分)。途中に灯台と吊橋があり、観光客も多かったです。そしておみやげを少しだけここで買いました。
 ピクニカルコースは昨日の自然研究路より短くて、しかも比較的歩きやすかったように思えます。終点のぼら納屋に着いたときは感動しました。とりあえず2日かかったけど踏破はした、ということで。
 その後、城ヶ崎海岸駅まで歩いて電車で伊豆高原駅へ。ここでもちょっとお買物。それから町会バスに乗ってセンターまで帰ってきました。今日は講義が無いのでゆっくり帰ってきても良かったのでしょうけど、体力と気力が尽きた・・・
 連着寺 連着寺本殿
 ヤマモモの木 ぼけ除けおさすり妙法地蔵尊
 伊豆海洋公園 ピクニカルコース
 ピクニカルコース 岩崖と海
 しんのり びしゃご
 りす 岩と海
 ひめゆずりは群落 灯台からの景色
 灯台 門脇吊橋
 根の原 もずがね
 黒船防備砲台跡 砲台
 こずり ぼら納屋

復食1日目(9/13)

 今朝も朝8時の練功十八法でスタート。その後物理療法。
 西式健康機、磁気シャワー、ローリングベッド、赤外線(腰と腹)、整体マッサージを受けました。

 で、朝10時に待望の朝食!
 復食1食目は重湯と野菜スープと梅干しが1つ。40kcal。
 重湯は一応説明するとおかゆのうわずみ液みたいなもの。野菜スープは大根、人参、タマネギ、じゃがいも、ケール、しいたけを6時間くらい煮込んで裏ごししたもの。具は入っていません。梅干しはサイズは小さめでした。
 これを時間をかけてゆっくりと食べます。というか飲みます(噛むものが梅干ししか無いからね)。これでも食べきるのに15分くらいかかりました。
 野菜スープが甘くておいしいです。重湯はなんだかお腹にたまる感じがします。幸せ絶頂です。
 復食1

 食事の後はこの付近で地磁気が強いスポットに車で連れていってもらいました。辺りには田んぼと小さな神社があるのみです。草や木が普通のものよりかなり大きく感じられました。地磁気の影響なんでしょうか?
 パァーン、という銃声がときおり聞こえます。驚いて所長さんに聞いてみると、田んぼや畑を荒されないための空砲だとのことでした。
 しばらく田んぼのあぜ道を歩いていたのですが、それにも飽きて近くの神社に行きました。小さい「山神社」と、横幅2mくらいしかない「阿夫利神社」。神主さんも賽銭箱もない様子。二礼二拍手一礼して健康祈願をしました。
 そこからは歩いて帰ります。約6km。13時頃にはセンターに戻れました。
 稲穂 山と田んぼ
 山神社鳥居 阿夫利神社

 15時半から講義。ストレスについての話を聞きました。
 ストレスを受けると副腎でコルチゾールが作られて、これが白血球とリンパ球細胞を破壊し、抵抗力を低下させるのだということです。逆にリラックスした状態ではアセチルコリンが発生し、血管が広がって血圧が低下し、精神が安定するのだそうです。
 また、ストレスを感じると赤血球の形がいびつになり、くっつくため網細血管を通らなくなり、血が通わないようになります。ストレスをストレスと感じないよう心がけることが大事なのでしょう。
 趣味を持ってストレスを発散させたり、胸のときめき(異性との会話)を楽しんだり、仲間と交流したりするとストレスを感じにくくなります。心地よい運動もストレス発散には適しています。

 講義の後、午後5時から夕食です。
 復食2食目は重湯とふが入った野菜スープと梅干しが2つ。60kcal。
 今度は食べきるのに20分くらいかかりました。食事のペースが凄くゆっくりになっています。同じコースを受けた人が食べきれずに残していました。胃が小さくなっているんですね。
 重湯に含まれている塩分が分かり、しょっぱいと感じました。おそらく薄味なのでしょうけど、舌が敏感になっている証拠ですね。
 食事の後は同じコースの人と歓談。苦楽を共にしてきた仲間です。聞いてみると結構裕福で一線級で働いている人が多いようでした。ちょっと劣等感を感じました・・・
 復食2

復食2日目(9/14)

 まず朝起きたとき。とってもお腹が空いていました。復食1日目のカロリーは2食で100kcal。ビネガー酵母液よりも低いのだそうです。そりゃ空腹にもなりますよ。
 歯を磨いて朝の体操へ。だんだん慣れてきました。その後「元気で長生きをする」ということについてのミニ講義。

 体には大きなバッテリーと小さなバッテリーとがあって、毎日の活動で使うのは小さなバッテリーの方なのですが。1日で疲れが取りきれないと、大きなバッテリーからエネルギーを補充することになります。この大きなバッテリーが「腎」と呼ばれる生命エネルギーで、これが枯渇すると人間は死んでしまいます。
 「腎」は40歳くらいまでは100%を維持できるのですが、40歳を過ぎた辺りからだんだんと衰えていきます。この衰えるスピードを緩やかにする努力をすれば元気で長生きできるわけです。具体的には、食事や運動に気をつけることが大事になります。

 今日は物理療法が午後からなので、朝食の10時まで部屋で雑誌を読んでいました。天気も雨だし外に出る気になれなかったのです。
 で、朝食。三分がゆ、ほうれんそうと油揚げの味噌汁、梅干し2個と野菜シャーベット。こんなにあって130kcal。野菜シャーベットはケール、りんご、にんじん、醸造酢、コーボンを混ぜたもの。摺り下ろした野菜の繊維をよく噛んで食べます。食べきるまでに30分かかりました。
 復食3

 それから物理療法がある12時半まで再び読書。雨じゃなければ近場まで出かけたと思いますが・・・
 物理療法はローリングベッド、アルファーコイル、遠赤外線、赤外線(腰と腹)、磁気シャワーでした。
 で、講義がある3時半までさらに読書。時間が細切れだとできることが少ないですね。

 今日の講義はアロマテラピーでした。
 アロマは皮膚や肺から吸収されて、視庄下部を刺激して神経細胞を刺激する効果があります。ストレスが溜ると大脳新皮質が+になり、大脳辺縁系と視庄下部が-の状態になって神経に悪影響を及ぼすのですが、視庄下部を直接刺激することでそれを防ぐことができるようです。
 実際の使い方としては、湯にたらしてそのまま吸う、ホホバオイルに2~3滴溶かしてマッサージオイルにする、数滴を湯にたらして足湯にする、蒸しタオルとして後頭部に当てる、お風呂に数滴入れる、などの方法があります。ここは今後いろいろ試してみたいと思います。

 夕食はおかゆ、じゃがいもの煮物、麸と豆腐のスープ、野菜シャーベット。これで220kcal。35分くらいかけて食べました。じゃがいもはかなり量があって(1.5~2個分)久々に満腹になりました。
 復食4

復食3日目(9/15)

 朝はおなじみの練功十八法でスタート。その後、断食後どうなるかについてのレクチャーを受けました。
 断食中1kg痩せたとすると、その1kgの中には水分と便と体脂肪とが含まれています。体脂肪の減少は全体のうちのせいぜい5割程度で、実質的には0.5kgしか落ちていないそうです。なので普通の食事に戻ると必ずリバウンドします。僕の場合は6kg痩せたので3kgは増えるという計算になるのでしょうか。
 断食後最初の1週間は食欲が旺盛になり、食べすぎに注意すべき期間になります。断食後1ヶ月もすると元気が湧き出てきて、断食終了後よりも生命エネルギーが高揚します。このテンションは普通は半年、努力すれば1年は維持できます。なので毎年1回断食をするのがベターなようです。健康維持のためには普段の努力が大事だということなのでしょう。
 その後物理療法。赤外線(腰と腹)、吹玉療法、磁気シャワー、西式健康機、超短波を受けました。

 そして朝食。モロヘイヤを練り込んだうどんです。具沢山で、人参、椎茸、ホウレンソウ、麸、油揚げが入っています。さらに自家製ヨーグルト(飲むタイプ)と野菜シャーベットがついて340kcal。うどんはダシがとてもおいしくてつゆを全部飲み干しました。ヨーグルトはちょっと舌がピリッとしました。
 復食5

 食事の後は土産ものを買いに山幸ひもの店に行きました。海の幸なのに山幸とはこれいかに。冷凍された干物がずらっと並んでいます。保存料等が一切無添加なのが特徴で、常温で5日程度、冷凍でも1ヶ月程度しか日持ちしません。保存料が入っていない証拠ですね。
 干物以外には塩辛や海苔などが売っていました。「地のり」という海の海苔と「青さのり」という川の海苔とがありました。両方1つずつ購入。海苔は日持ちするようなのでじわじわと使っていくことにします。

 その後は一碧湖に行きました。湖畔を一周したのですが、あまり湖に近くない部分を通る部分もあり、本当にこの道で正しいの? とか思いながら進みました。まあ正しかったのですが。
 途中、一碧湖神社という小さな神社があったので健康祈願をしてきました。さいせん箱すらない小さな神社ですがお祭りが9月23日にあるらしく、張り紙を見かけました。
 一碧湖 一碧湖
 鴨 たくさんの鴨
 一碧湖神社鳥居 一碧湖神社

 それからけやき並木を通って池田20世紀美術館に行きました。ここは20世紀に描かれた作品ばかりを集めたちょっと変わった美術館で、ピカソやムンクなどの巨匠の作品等が展示されています。
 地階では「大岩オスカール幸男展」が開催されていて、今を生きる芸術家の作品を色々と見て回りました。
 けやき並木

 バスで伊豆高原駅まで行き、所長さんに車で迎えにきてもらいました。そしてセンターに戻ってきたらすぐに今日の講義です。
 内容はダイエットについて。
 ダイエットの基本は、食事をきちんと摂りながら、体質にあった運動をして、体重の自然な減少(1ヶ月で0.5~1kg)を目指すということ。
 「1ヶ月で何キロ痩せた」というのはたいてい3ヶ月後、1年後には役に立たないダイエット法だそうです。食事を抜くなどの安易なダイエットは1ヶ月程度で体が適応してしまい、じきに体重が減らなくなってしまいます。
 一般的には「身長×身長×22」が健康体重と言われますが、ふくよか型(骨格がガッシリしている人等)の人はさらに×1.1、痩せ型(骨が細くて細身の人等)の人はさらに×0.9する必要があるそうです。僕の場合は168cmなので68.3kgが健康体重(ふくよか型)になります。
 有酸素運動は体脂肪減少に最も効果的です。スリムでキレのある体になり、持久力もつくそうです。有酸素運動は主に遅筋(インナーマッスル)を使います。最大酸素摂取量の50%程度(ちょっときつい程度)の運動が最も効果的で、心拍数でいうと「140-(年齢÷2)」くらいでいいそうです。31歳の僕だと124.5になります。1日30分以上の有酸素運動を行うと体によいのですが、何より爽快感を味わえる運動をするのが長続きするコツです。
 筋肉トレーニングは、筋肉をつけることによって体脂肪が燃えやすい体にすることができます。有酸素運動と交互に行うのも良いそうです。
 ヨガやストレッチは体の姿勢を良くして歪みや偏りを無くす効果があります。心理的な効果もあるので精神的な病気にも効果があります。

 ダイエットの講義の後でストレッチを行い、その後に「軟酥(なんそ)の法」というイメージトレーニングを習いました。
 頭の上に軟酥という金色のバターのような万病に効く薬がおいてあるのをイメージして、それが融けて体中の隅々まで行き渡るところをイメージします。10~15分でできるイメージトレーニングなので、お昼休み等の休憩を利用してできます。これもうまく活用できそうです。

 夕食はおかゆとワカメの味噌汁、ホウレンソウ、人参、椎茸、大根の白和え、野菜シャーベットでした。これで210kcalです。白和えのほんのりした塩味がとても美味でした。
 食事の後は入所当日にも行った「赤沢日帰り温泉館」に行って入浴してきました。今回はペットボトルに水を汲んで持って行ったので、水不足に陥ること無く存分に温泉に浸かることができました。満足。
 復食6

帰宅編(9/16)

 朝はおなじみの練功十八法でスタート。その後、V・R・Sコースの人全員で輪になって手をつないで瞑想をしました。瞑想といっても堅苦しいものではなく、イメージするのは海藻。目をつぶったままゆらーりゆらーりと揺れていき、全身の力が抜けていきます。

 その後物理療法。超短波と西式健康機をやりました。その後体重と体脂肪率を量り、面談。
 体重はなんと89.8kg。90kgの大台を割りこみました。しかし体脂肪率は37.9%。今後普通の生活に戻ると正しい値に戻っていくそうですが。
 僕の場合は健康に過ごすためには食生活の改善が一番だと言われました。特にお酒とコーヒーの量を減らすこと。運動は自転車通勤を続ければ問題ないけれど、週1回くらいは別の種類の運動もすると良いとのアドバイス。なるべくジムに通うようにしよう・・・

 朝食は久々の洋食。オレンジの皮を加えたパンと、チンゲン菜とワカメのスープ、大根とにんじんのサラダ、アコウダイ、かぼちゃ、豆腐ハンバーグのえのきあんかけ、レタスとゴーヤの花、梅ゼリー。食べきれなくてパンを包んで持って帰る人が続出でした。僕は完食しましたが・・・
 朝食

 V・R・Sコースのみんなで記念撮影をしてから車で伊豆高原駅へ。ここでみんなとお別れです。
 お土産を買った後で、数日ぶりに便意を催しました。トイレに行くと黒いタール状の便が。これが宿便というやつでしょうか。
 伊豆高原→(伊豆急行12:00~12:22)→伊東→(JR伊東線直通12:24~12:47)→熱海→(JR東海道本線13:00~13:21)→小田原→(小田急小田原線13:41~15:17)→新宿→(JR埼京線15:23~15:33)→十条、のルートで帰宅。
 その後は友人の結婚式の二次会に行きました。案の定リバウンドしていました・・・

体重と体脂肪率の変化

 初日以外の体脂肪率がとても高くなっていますが、断食中は実際よりも高く測定されるのが普通だそうです。最終日に跳ね上がっているのが謎ですが、これは朝食前だったからかもしれません。ちなみに2006年9月の時点では体重は92kg前後で落ちついています。
 体重の変化

[表部分はスクロールが可能です]

日にち体重体脂肪率
9/ 996.4kg30.7%
9/1093.8kg37.0%
9/1191.9kg38.3%
9/1291.9kg39.4%
9/1390.4kg39.0%
9/1490.8kg38.3%
9/1590.3kg35.6%
9/1689.8kg37.9%

みやげ物

 やまもワインは「やまもも」のワイン。伊豆自慢は純米酒。ほかに「ぐり茶」のクッキーと干物各種を買ってきました。
 サマーオレンジドリンクとやまももドリンク ぐり茶クッキー
 伊豆自慢 やまもワイン
 左上:カワハギの骨、右上:さばみりん漬け、左下:真あじ、右下:片口いわし 地のりと青さのり
 天城の水 天城の水解説

全体を通じて

 断食していても断食反応があまり無く、結構元気なままでした(2日目に頭痛と目の痛みを感じた程度)。水さえあれば40日間くらいまでは断食できると本に書いてあったので、まあ3日程度は序の口というところなのかもしれません。7日間以上断食しないと効果が無いと書いているサイトもありますし。機会があればもっと長期間の断食をしてみたいと思います。
 V・R・Sコースで知り合ったみなさん(I山様、S木様、T橋様、N澤様、S井様、M谷様)とセンターのスタッフのみなさんには、この場をお借りして厚くお礼を申し上げます。「癒し系」とか「良家のぼっちゃんみたい」とか言われたことは何度かありますが、「公家っぽい」とは始めて言われました。実家はただの中流家庭ですし、勤め先も一流会社ではないし役職も無いんですけどね・・・

また来年行くかどうか検討中です。

[最終更新日 2015.7.15]