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プレイヤーガイド

 「光の学級日誌」には、他のTRPGに無い(またはほとんど無い)特徴がいくつかありますので、まず軽く触れておくことにします。

 このゲームは一言で説明すると「インフレ友情アクション」です。友人経験点と障害点によって、敵も味方も際限なく強くなっていきます。ジャンルは「学園・退魔系・ジュブナイル」です。プレイアビリティ優先のため、本格的な退魔ものにはなっていません。主人公たちは一般人とはかけ離れた実力の持ち主です。

 このゲームでは、情報収集のシーンでは情報収集のための行動をすることで、戦闘や説得のシーンでは敵に先攻を取られるなどの不利な状況になることで、ゲーム中に経験点を獲得します。獲得した経験点はゲーム中に使うことができますが、獲得した経験点はそのままでは「自分のために使うことができません」。
 最初に得られる経験点は「友人経験点」といい、自分以外の人(他のプレイヤーのキャラクターなど)のためにしか使うことができません。そして、「使った友人経験点と同じ点数だけ、自分のために使える経験点(自己経験点)を得る」のです。この友人経験点は、演技評価のためのポイントではありません。「話を成功させるためにプレイヤーの自由意思で使う」もの、だと覚えておいてください。
 キャラクターによっては、この他に「支援」行動をすることもできます。「力を合わせて強力な技を放つ」というイメージです。

 情報収集のシーンでは、1シーンにつき1点の経験点を獲得できます。ただし、実時間で1時間経過するごとに障害点(敵側の経験点のようなもの)が増えてしまいます。テンポよくシーンを区切り、なるべくスムーズに話を進行させるよう努力すれば、障害点をあまり増やさずにすみます。プレイヤーにはゲーム中に雑談をあまりせず、話をマスターと協力して作り上げる努力が必要になります。
 なお、1人で行動すると誰からも友人経験点をもらうことができません(シーン登場者しか友人経験点は使えない)。なるべく2人以上で行動しましょう。
 友人経験点で上昇した能力値や技能のレベルは、ゲーム終了時に失われます(重要人物による成長は消えません)。そのため、クライマックス時にはキャラクターたちはとても強くなっていますが、ゲームが終わると若干しか成長していません。同じキャラクターで、毎回少しずつ変化のある成長を楽しむこともできるのです。
 話のクライマックスに向けて急速に強くなって行く感覚は、少年マンガ(やアニメ)の雰囲気を想定していただければ分かりやすいかもしれません。

 事件を戦闘ではなく、「説得行動」で解決することもできます。激しい抵抗を受けながらの命がけの説得になります。さらに、技能ごとにある特技を使うことで、戦う以外の方法で味方を手助けすることもできます。
 霊などを説得したりする感覚は、オカルト系の少女マンガを参照すると分かりやすいと思います。

 情報収集で良く使う特技は以下の6つです。《精神》《社会》に含まれる特技なので、この2つの能力値を上げれば情報収集はやりやすくなります。
 【オカルト】は、オカルト系文献や、オカルト的な知識を探るために使います。
 【勉強】は、図書室での文献調査をするときや、歴史知識を探るときに使います。
 【目星】は、何かに気付くかどうか、五感で察知する能力です。「偶然何かを見る、見てしまう」こともありえます。
 【霊感】は、霊を見たり、予知したりといった、第六感の能力です。「なんとなく嫌な予感がしたり、予知夢や白昼夢を見たりする」こともありえます。
 【交渉】は、誰かに話を聞くときに役立つ能力です。
 【事情通】があると、周囲の噂話をよく知っています。特に情報収集する必要も無く「実は聞いていた」ということもありえます。

 この他にも、【隠密】【手練】があればこっそりどこかに忍び込んで情報収集することができます。【裏町】があれば通常では得られない情報を入手することもできるでしょう。【財力】で情報を買うことももちろん可能です。
 基本的に達成値が6以上であれば何か情報を入手できます。達成値が3高くなるごとに、さらに多くの情報を入手することができます。
 【目星】【霊感】【事情通】は、キャラクターが何もしていなくても情報を入手することができる特技です。キャラクターとして特にするべき行動が無くても、この3つの特技のどれかがあれば、貴重な情報を入手できる可能性があります。
 逆に、マスターは話にあまり参加できない状況に追いこまれたキャラクターに対して、これらの3つの特技を使って有力な情報を与えるようにしてください。

[最終更新日 2015.7.15]