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裸の歯

バリアフリー

 僕は2001年3月に1週間ほど検査入院していたのですが、必要な荷物を小さなカートで運んでいたときの話。

 駅へ続く道を歩いていると、道路の凸凹(でこぼこ)が手に直接伝わってきます。そのとき思ったのは、「こりゃ車椅子の人はたいそう歩きにくかろう」なんてことでした。車椅子のタイヤかサスペンションの性能がよければ気にならない気もしますけど(実際はどうなのか教えていただけると嬉しいです)……
 病院に行くまで、大手町で乗り換えがあったのですが、その間の通路を歩くのがつらかった……。段差がある部分にスロープが無いので、車椅子の人は誰かに運んでもらわないと歩けません。僕は自分で荷物を持てたのでまぁよかったのですが、もっと症状が重かったら無理だった……
 で、病院のある本郷三丁目駅で降りたのですが……大病院の最寄駅にエレベーターもエスカレーターも無いなんてっ!
 本気で驚きましたよ僕は。

 日本は障害者に厳しい国だ、なんて言われることもありますね。
 体験してみて初めて分かる不自由、というものも確かにあるので、苦労している人の声が伝わりやすい世の中になってくれれば、いいなって思います。障害者の不自由を体験するための機械、なんてものもあるそうです。
 日本人には耐えることを美徳とする風習がありますが、それが耐えることが美徳なんだから文句を言うのは悪いことだ、という圧力になってしまっているのではないかと、思うことがあります。でも変わらなければ、苦しみは次の世代にも引き継がれるものだから。
 ほとんどの人は、死ぬまでの間に一度以上は体が不自由になる時期があります。だから、今健康な人も健康なうちに考えてみて欲しい問題です。

全ての駅にエレベーターの早期設置を!

[最終更新日 2015.7.15]