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裸の歯

有事法制

 asahi.comのニュースで、有事法制に反対する動きが各地に出ているという話を知りましたが、なんというか頭が悪いとしか言いようがありません。

 有事ってのが何かというと、戦争や大災害、大規模テロなどによって国民全体が危機にさらされるような状態を指します。例えば敵軍が上陸して攻撃してきたとき、それに対抗する手段(軍隊)がなかったらどうなるか。
 1.無条件降伏する。
 2.仕方なく一般人が戦闘をする。
の二択になるでしょう。

 有事法制ってのは、そういう事態になったときのルールをあらかじめ決めておいて、いちいち命令しなくても軍などが行動できる状態にするためのもの。
 国を人体に例えると。病原菌が体内に入ってきたときに、白血球が自動的に菌を排除しようとする機能に近い。この機能がなければ(免疫不全)、人間は死んでしまいます。
 日本は今まで、アメリカが用意した無菌室に住んでいたようなもの。まともに国際社会に出て行くつもりなら、体制をちゃんと整えないとならないはずです。現に、今の日本は中国や韓国に何か言われたらすぐに風邪を引いてしまう国になっています。

 社民党、共産党などは、護憲、平和主義の考え方から、憲法改正反対、有事法制反対を訴えていますけど。いざ攻められたときにどうなるか、考えたことはあるのでしょうか。
 いや、あるいは、どうなるかをちゃんと考えているのかも知れません。
 自分の住む土地が攻められようとするとき、あるいは攻められた直後に。誰かが勢い良く「敵と戦い、勝利するのだ。家族を、友を殺された恨みを晴らせ!」などと言ったなら。結構多くの人が従うと思います。僕も家族や親友が目の前で殺されるのを見たとしたら、多分怒るし。
 軍があったら、一般人は戦争に直接参加することはありません。徴兵などはあるかもしれないけど、それは一般人を軍人にすることであり、一般人という立場のまま戦争に直接参加することはないはずです。
 しかし、軍隊を持たない場合、有事法制を定めない場合。一般人を野放図に戦争に参加させることができる。
 ってことを考えると、実は社民党、共産党の方が戦争好きなのではないか? と疑いたくなります。

 有事法制は、別に戦争だけを考えている法律ではなくて。関東大震災クラスの地震や、国際テロなどに対しても有効なものです。富士山の地下のマグマ活動が最近活発化しているようですし。首都圏が大地震や富士山の噴火に見舞われる前に成立していないとやばいことになると思うんだけど・・・

なお、集団的自衛権は自国を守る役に立たないので反対します。

[最終更新日 2015.7.15]