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裸の歯

ヒーリングスペース体験記

道に迷う

 ヒーリングスペース「ミルーン」という所に行ってきました。どんなところなのかはサイトを参照していただくとして。受けてきた施術のレポートをしてみます。起こった出来事をそのまま書いているので、ちょっと読みにくいかもしれませんがご容赦ください。
 ヒーリングスペース「ミルーン」

 ある程度時間に余裕を持って行ったはずなのですが、道に迷ってしまって10分ほど遅刻・・・
 実際に歩いたルート
 セッションは時間をオーバーしてしまいましたが、追加料金等は発生せず対応していただけました。ありがたかったです。

 3回のセッションを通じて、インナーチャイルド、ヒーリング、過去世体験と未来体験を行ってきました。
 どの体験もなんかイメージが鮮明には見えず、ぼやけた感じで印象だけ伝わってくるといった感じでした。
 「男性は左脳が発達していて理性で物事を考えるから・・・」とのことでしたが。このあたりは人によっていろいろと違いがあるそうです。

インナーチャイルド

 床に敷布を敷いて寝そべり、両足首と両膝と額に1つずつ、胴体の中心線上にたくさんのクリスタルを置いていきます。部屋を暗くして、
 ミルーンさん「ゆっくりと深ーく深ーく深呼吸してください。息を吐くときに疲れと穢れと眠気を吐き出していって・・・そうして段々とトランス状態に入っていきます。」
 しかしなかなかトランス状態になることができません。意識はしっかりあります。そんな中でもぼんやりとイメージが湧き出てくる感覚はあるので、それを伝えていきます。
 ミルーンさん「一番落ち着く場所は?」
 相楽「今住んでいる自分の部屋」
 ミルーンさん「どこで物事を感じたり考えたりしていますか?」
 相楽「心」
 ミルーンさん「それはどこにありますか?」
 相楽「脳。考えていることは全部脳で考えているから」
 ミルーンさん「それは何色をしていますか?」
 相楽「灰色」
 ミルーンさん「なぜ灰色なのですか?」
 相楽「本で読んで灰色だと知ったから。でも良く見ると灰色と肌色との中間の色みたいな気がする」
 ミルーンさん「今どんな気持ちですか?」
 相楽「どうにかしなくちゃいけないのに、何もしていないなと思ってる」
 ミルーンさん「どうして何もしていないんですか?」
 相楽「ずっとつまらないと思っているけど、何かしてもあまり変わらない気がするから」

 こんな感じで、対話しながら浮かんできたイメージを伝える形でセッションは進行していきます。対話調で書くと読みにくくなるのでここからは普通の文で書きます。

 ミルーンさんの「ゆっくり、ゆっくりと時間をさかのぼっていきます。何が見えますか?」との声に合わせて、ゆっくりと時間をさかのぼっていくと、13歳の自分に出会いました。しかめっ面をしています。なぜそんな顔をしているのかを聞いてみると、「いじめられるから」と答えました。そんな彼を僕は「一番落ち着ける場所」である自分の部屋に連れてきます。
 大人の僕は「毎日いじめられてつらいね」と同情しました。しかし13歳の僕は「つらいけど学校には行かないといけない」と答えます。
 大人の僕は「休んでもいいんじゃないの?」と聞いてみました。すると13歳の僕は「いや、絶対休んじゃいけない。休んだら負けになっちゃうから」と答えます。
 大人の僕は「そうか、がんばっているんだな」とほめました。13歳の僕は当然のような表情をしています。
 大人の僕は「つらいなら気晴らしに何かしたらどうかな?」と提案してみました。13歳の僕は家に帰り、ファミコンを始めたようです。

 今度はもっと時間をさかのぼり、6歳の自分と出会いました。
 6歳の自分は家の中、寝室で弟と2人で泣いていました。「パパもママもいなくなっちゃった」と言っています(ちょうどこのときは引越しをしている最中で、その準備のために留守にしていたのだろうと思います)。「パパとママは何をしているんだろう」という気持ちが伝わってきます。大人の僕は「大丈夫、怖くないからね」と話しかけました。
 6歳の僕は「おじちゃんだあれ?」と聞いてきます。大人の僕は「一緒に遊んであげようか」と返します(あらら、質問に答えてあげていませんね?)。  6歳の自分と弟を今の僕の部屋に連れてきて、3人で手をつないで歌を歌いました。「♪おててつないで 野道をゆけば みんな可愛い 小鳥になって
 6歳の自分は「頭をなでて欲しい」と言ったので、大人の僕は彼の頭をなでながら「かわいいね」「いい子だね」「がんばってるね」とほめました。6歳の自分は「お兄ちゃんだからがんばるよ」と答えて家に帰って行きました。

 子供の頃の僕は「何か人に認めてもらうことをすると楽しい」「ほめられたい」と思っていたようです。中学校までは生徒会長や委員会に立候補したこともある子供だったので、確かにそうだったのでしょう。もしかすると、今でもそうなのかもしれません。

ヒーリング

 首と肩が痛くなることが多いのでそこを見てみたところ、首と肩が何かどす黒い感じがしました。
 14歳のとき、体育の三点倒立(首と両手を使う逆立ち)で首がベシャッとつぶれたことがあり、のどが詰まったのか息ができなくなりました。先生は特に何も心配したりすることも無く、淡々と授業を進めています。苦しいし、死にたくないので必死で呼吸しようとしました。1分くらいすると息ができるようになりましたが、もう二度と逆立ちはしないと心に誓った記憶があります。
 そのことを唐突に思い出し、イメージの中で病院に行きました。するとなぜか僕にそっくりの医師が現れて、「首の筋を痛めているからどこかで治したらいいね」とのんきに言っています。あんた医者だろ。続けて「整体に行って治してください」と言われました。なんだかなぁ。
 整体に行って治療してもらうと、ぼきぼきと痛そうな音が聞こえましたが治ったようでした。
 14歳の僕は「先生に何か言うといじめられる」と思っていたようで、何も言えませんでした。(現実には両親にも黙っていたのだと思いますが)お母さんとお父さんに首を見せて、心配してもらいました。

 5人のヒーラー天使がやってきて、体にくっついた余計な「他人の気」を取り除いてくれると言ってきました。
 胸の真中に3人、肩に4人、首に4人、両膝に1人ずつ、両足首に1人ずつ、腰に3人の小さな人の影が現れました。首にいる50過ぎの男性がこの中のリーダーのようです。ヒーラー天使に、彼らを天上の光り輝く方向へと導いてもらいました。みんな光の元へ向かいましたが、リーダー格の1人だけは渋っています。「上に行ったとしてもここよりいい場所かどうかわからない」
 結局「もし行った先がここより良くない場所だったらあんたたちを家来にする」ことを条件にして光り輝く場所へ導いてもらうことになりました。頑固じじいですね。
 その後もう一度体を見てみると、心臓に2人、首に1人、背中に2人、腰に1人の小さな人の影がありました。彼らもみな光り輝く場所へ導かれていきます。そしてさらに見てみると、胸の真中に1人、首に2人の人の影が。どうせなら一度にみんな出て来んかい。彼らもみな光り輝く場所へ導かれていきます。
 天使たちは、他人のエネルギーを受け取りにくくするには「人の言うことばかり聞いているのではなく自分でやってみなきゃダメ」だと言い、水晶玉をくれました。苦しいと思ったときにその場所に当てて使えば状況を動かしてくれるそうです。

 ゆっくりできる場所をイメージしてみると、実家の近所の堤防にある草原に横たわっていました。この先まっとうな生活ができるのかどうかという不安が、おなかの辺りに黒くて平べったい楕円形のイメージとなって存在しています。
 このイメージを良く見てみると、29歳のときのことを思い出しました。会社の中で、1人で資料を作っています。後悔の気分でいっぱいで、仕事でうまくいっていないことを嘆いています。29歳の僕はあせっている感じで、現在の僕は「手伝おうか」と声をかけてみました。29歳の僕は「いや、これ仕事の引継ぎ資料だから手伝えないよ」との返事。現在の僕は「がんばっているよね」とほめました。29歳の僕は「まあ仕事だからね」とあきらめに似た目つきをしています。
 次に思い出したのは異動後の部署での自分。人間関係がうまくいかずに苦労した部署です。30歳の僕は仕事のやり直しを何度も出されて、ふてくされて仕事をしています。現在の僕は「切りのいいところでやめときな」と声をかけました。30歳の僕は「それじゃ間に合わないよ」と言って深く沈みこんでしまいました。現在の僕は「もうちょっと要領よく仕事できないかな」と感じました。
 お腹のあたりの黒いものをそのまま抱えていると、性格がどんどん落ち込んでいくように感じました。取れたら仕事に自信とやる気を持って望める気がします。ヒーラー天使に黒いものを取り除いてもらうと、お腹が白く淡い光を放っているように感じました。いいイメージです。

 その他に不安がある場所を探してみると、頭の付近、足、手に黒いものを感じました。頭の付近の不安はこなごなになって体と混ざってしまっているようです。そのままにしておくとうつうつな性格になるように感じました。取れたら今よりは明るく過ごせるようになると感じました。これもヒーラー天使に取り除いてもらいます。
 しかし頭はまだ重い感じがします。おでこの辺りに手のひらサイズの、丸いカップに入った黒いゼリー状のものがありました。そのままにしておくと犯罪を犯してしまいそうに感じました。取れたらまっとうに生きていけそうな気がします。トングではさんでごみ箱に捨ててしまい、おでこを光で癒します。
 足にある不安は骨の中心部にあるようで、細長い針状のちょっと硬くて黒いイメージです。そのままにしていても小さいから大したことは無いように感じましたが、取れたら多少はすっきりすると思いました。これも取り除きました。
 手にある不安はひじまでかぶった手袋のイメージでした。そのままにしておくと食べ物を食べるときに黒いものが体の中に入ってきそうな気がしました。取れたらそんなことにはならなさそうです。手袋を脱いでしまい、ごみ箱に捨ててしまいました。

 これで不安は消えたかと思うと、胸の辺りに少し不安が残っていることに気づきました。硬そうな黒い球のイメージで、そのままにしておくとどんどん大きくなっていくような気がします。取れたら気分は楽になると感じました。これも取り除いてしまいます。すると胸の中に白い球が入っている感じで、少し明るくなったように感じました。
 不安が取り除かれたところで、ヒーラー天使にオーラの形を整えてもらいます。
 すると今度は頭の後ろ側と首の上にかけて柔らかい筋肉みたいに弾力がある黒いものがあるように感じました。そのままにしておくとどんどん大きくなって不安になっていくような気がします。取れたら気持ちは楽になりそうです。この不安もヒーラー天使に取り除いてもらいました。

 ヒーラー天使に導かれてハイヤーセルフに出会いました。透き通った自分の姿をしています。特にアドバイス等を得ることはありませんでしたが、温かく見守ってくれているように感じました。

過去世体験

 見えた過去世は2つありました。
 1つはコロシアムでライオンと戦う剣闘士。剣と盾を持って立ち向かっている25歳の男です。筋骨隆々としており肌は褐色、かぶとをかぶっています。考えているのは「生き延びること」。観客が見ている中でライオンと戦い、一撃与えたものの、盾を持っていた左の肩を噛まれてしまいました。「離れろ」と言いながら右手に持った剣でライオンを突付きましたが有効打にはならず、そのまま意識は遠のいていきます・・・
 気が付いたらどこかのベッドの上に横たわっていました。「ああ、負けたのか」「精一杯やったから仕方ないか」と考えています。誰かが包帯を替えに来たので戦いの結果を聞いてみました。左腕は動かなくなってしまい、「ああ、もう二度と戦うことはできないんだ」と思いました。
 左腕が動かないため普通の仕事はできず、蓄えもあったのでしばらくはただ食べて寝るだけの生活をしていました。「あの一撃をかわせていれば、戦いに勝てていたらまだ戦えたのに・・・」
 時は進んで40~50歳。1人で暮らしているようです。勉強して本を読んだり書いたりできるようになり、町の人に物を教える教師になったようです。
 そしてさらに時は進んで60歳頃。家の中の薄暗い部屋の中で死を迎えようとしています。部屋の中には2~3人(弟子かな?)が見守っているようでした。
 どんな人生だったか前世の彼に聞いてみると、つまづきはあったけれど、とにかく一生をまっとうに送ることができておおむね満足だったと答えてくれました。この人生での学びは一度挫折しても生き延びていく道はあるのだということです。決断は「あきらめない」ということです。今世への影響は自分の能力を磨いていかないと生活はできないということ。剣で戦うにせよ、文字を読むにせよ、パソコンを使うにせよ、自分の頭と体を使って働かなければならないということです。今世のテーマは結局ずっと独身だったので結婚をして家庭を持つことのようです。
 彼の左肩をつかんで、左腕を治します。そして最後に彼に聞いてみました。「どうして生きることをあきらめずに生きていけたの?」すると彼は低い声で「生きていること自体が修行だ」と答えました。

 もう1つは江戸時代の陰間(男娼)。16歳の男。外に出ることを許されず、御簾のかかった小窓がある6畳程度の部屋の中に閉じ込められています。女物の和服を着ているようです。髪型は鏡が無いので分かりません。「外に出たいな」と思うものの、小窓を開けることさえ気軽にはできない生活です。
 その1~2年前。川で手で魚をつかんでいます。周りには同じ年頃の子供たちが同じように魚をとっており、楽しい日々を過ごしています。捕まえた魚を家にもって帰ると、借金の取り立て屋が来ていました。両親に向かって5歳くらいの娘を「借金のかたに連れて行くぞ」と言っています。「妹じゃなくて僕を連れて行け」と彼らに叫びます。
 そして連れてこられて小部屋に閉じ込められた、というわけです。このときの僕は絶望にとらわれていました。たまに男の人が来てHなことをして去っていく日々。自分ではすごく嫌だと思いつつ、借金のかたに連れてこられたのだからどうしようもないとあきらめています。
 20何歳かまでそのまま過ごす日々だったようです。誰かに身請けされたのか、借金を完済できて開放されたのかは分かりません。
 30歳くらいに病気になり、寝込んでしまいます。「この病気さえなければ」と思っていますが、体の自由の利かない不自由な毎日が続いています。軽めの雰囲気の男の人がやってきて、「滋養に利くものを持ってきた」と何か桶に入ったものを渡してくれました。「食べてみる」と言って早速食べてみます。「ありがとう」とお礼の言葉を言いたいのに咳き込んで血を吐いて何も言えません。「じゃ、また来るぜ」と言って彼は去っていきます。
 どんな人生だったか前世の彼に聞いてみると、妹を救えた達成感はあるけど自分としては楽しくない一生だったと答えてくれました。この人生での学びは大きな運命には逆らえないということでした。決断は「次こそは所帯を持ってまともな人間になってやる」ということでした(現世の僕は「結婚しなければまともじゃない」とか思ってはいませんが)。今世への影響は女性・男性問わず人に頼り切ってしまうことがあるということ。今世のテーマは自分の力で生きていくということのようです。
 彼を男らしく扱ってやろうと思い、男物の着物に着替えさせてあげました。男としての誇りを感じている様子でした。

 2つの時代からのメッセージは、男らしく生きること、自分の足でしっかり立って男として恥ずかしくない人生を歩けということのようでした。また、「家庭を持ちたい」と思いながら2人とも死んでいったので「家庭を持つ」ということも重要なメッセージなのでしょう。
 僕個人は男らしさとか、所帯を持たなければ一人前ではないとかいう意見には懐疑的なのですが、心の底では保守的な人間なのかもしれません。

未来体験

 未来への道は3つに分かれており、真ん中の道を進むことにしました。42歳の自分がそこにいました。
 会議室で会議をしているところでした。熱弁を振るっている男がいて、自分はその隣で議事録を取っています。新商品か新システムかに関する会議であるようです。その上司に目をかけてもらっており、忙しいけどいい人生を過ごしているとのことでした。子供はいないものの40歳のときに結婚しており、幸せな生活を過ごしているとのことでした。
 女性とうまくやるコツを聞いてみると、言うことを否定しないこと、でも全部言うことを聞いてやるのではなくて、1人の人間として認めながらも自分の意見も主張すること、どうするべきかを相談しあって決めること、との答えが返ってきました。

そのほかに聞いたこと

 未来体験の後でスピリチュアルガイドと話をしました。2~3年前に死んだ祖父の名を名乗ってくれました。「もっと自分に対して自由になること」「考えたらそのまま行動すればいいのではないか」「途中で止めずに信じてそのまま行け」などのアドバイスをもらってお別れしました。

 自分のオーラの色を見てみると、青紫色でした。青はおでこ(第6のチャクラ)の象徴で直感をつかさどり、紫は頭のてっぺん(第7のチャクラ)の象徴で天につながる啓示をもたらすという意味があるそうです。このオーラの色が「自分にとって必要な色」なのだそうです。もっと自分の直感を信じろということなんでしょうか。

 セッションの合間に、太りやすいことについての話も少ししてみました。太りやすいのは遺伝ではなくその人が持った性質から生じることが多く、不平不満など何でも「溜め込んでしまう性格」であることが多いそうです。インドの伝承医学アーユルヴェーダによると、人間にはカッパ(水)、ピッタ(火)、バータ(風)の3つの性質があり、カッパは太りやすく、バータは痩せやすいそうです。そしてバータはストレスを発散する方法を使いこなすことができ、ストレスも体重もためずに生活できるのだということでした。なので「バータらしく行動する」ことによって痩せることもできるとのことでした。また、バータは食事に無頓着らしく、食べたいときに食べたいものを食べる、食事はしてもしなくてもかまわないという考えを持っているそうです。

 ずいぶんと長文になってしまいましたが、体験した全てを書き出してみるとこんな感じです。ちょっと値は張りましたが、貴重な体験ができたなと思っています。

人生に行き詰まりを感じたらまた行こうと思います。

[最終更新日 2015.7.15]